外反母趾と膝の痛み(1)

 

80歳を超えた女性の足です。
2015年「巻き爪が痛くてしょうがない・・・歩けない」
そんな風にお話を聞いて足を見せてもらいました。
痛いはずです…外反母趾が強く、両親趾が重なっている状態。
どんなに爪を切っても切っても食い込んでいくのです。
病院に行きたいけど、両変形性膝関節症で歩くのもやっとの足では毎週病院に行けないという事で巻き爪を改善するためのフットケアとして介入しました。

左上(写真)は爪切り前後を撮影
ご本人さんが頑張って爪が重ならないように意識しているので窮屈な感じですが、どちらも普通に第2趾に重なっていました。

 

外反母趾が強いと体重が正しい位置に導かれずに歩行するので膝への負担がどんどん強くなっていきます。きっと最初は小さな小さな痛みだったのでしょう。歳月とともに体中の痛みとなり、ほかの病気も重なって『足』の痛みは何が原因かさっぱりわからないほどになりました。

両拇趾の重なりはフットケアだけではどうしても解消できません。
2015年の12月~骨盤美脚調整を2・3週間に1度行うようにしました。この方は週1回デイケアにも通われています。リハビリもする+膝への負担を減らす立ち方の指導を行い調整を続けていくと、左拇趾の重なりはなくなり第2趾との間も見られてきました。

膝の痛みはずいぶん楽になったそうですが、右ひざの内側への屈曲が強く、大きく身体を左右に揺らしながら歩行されています。
しかし、右拇趾の重なりは、まだまだみられているのです。師事している方に相談しながら、ちょっと前から外反母趾を重点的にケアしてみることにしました。すると明らかに重なりが柔らかくなり、隙間が出てきたのです。

複合的な疾患もお持ちの方です。”治る”なんてことは言いませんしご本人も希望されていません。
少しでも膝の痛みが楽になればいいな…そんな思いをお持ちです。
しかし、足の指が開くようになれば地面をとらえることも多くなり転倒予防にもつながります。少しずつ少しずつ。

(更新:2016.07.12 ※写真の掲載は承諾を得ております)